音について
「うつ」を発症してから、その「うつ」という病気自体は解消されても、気になるものがあります。「音」です。
疲れたり、ストレスが溜まって来たなと思うと、「音」がすごく気になるのです。スチール製の引出しを乱暴に閉めたときに出る音。いつもは、さほど気にならない音が気になる。
AMのおしゃべり系ラジオのDJの声。内容がどうでもいいことだと、さらにうるさく感じ電源オフです。
ひどくなると大好きな曲でさえも、聴きたくない。静寂が欲しい。
インターネットで調べたら、心身を落ち着かせること。そして、耳を休ませることが大事とか。
業務用の耳せんを頂きました。これが、すぐれものでした。完全に音がシャットアウトされます。耳の中の血管の脈打つ音が聞こえる。この耳栓には、ひもが付いていて、そのひもに風が当たるとかすかに風の音が聞こえます。
静寂って、こんなにいいものかと思いました。余計な音がシャットアウトされると美しいものがより美しく見える。なんでもない公園の木々の緑そして木漏れ日が美しい。
そして、ヨガの深呼吸が不思議といつもより深くできたり、いつもより深く体がねじれる。集中力が違うんでしょうか。
「うつ」になってから、かえって体への意識が変わり、自分自身の体のコントロールが出来るようになってきました。
寝ていても耳は音を聴いているわけで、耳そのものを休ませることは必要なんだろうなと思います。休息をとった耳は、音がクリアに聞こえるだけでなく体も軽くなります。
人間の体は不思議です。毎日、目が覚めて普通に生きていること自体が奇跡といいます。だからこそ、体へのいたわりが大事だと最近強く思います。