コーヒーと音楽について③
先日、亡くなられたシーナ&ロケッツのボーカリストであるシーナさん。
亡くなられる2週間前ぐらい前に、バーでレモンティーを爆音でかけてもらいながら、シナロケの話でマスターとなぜか盛り上がっていました。
その直後の訃報に、本当にショック受けました。
わたしが、シナロケのライブを見たのは一度きり。大学時代に美大の学園祭のライブに、たまたまシナロケが出演していました。
友達と最後尾で壁にもたれながら缶ビールを飲み、シナロケの出番を待っていました。(ハードなロックが好きだったわたしたちは、正直あまり期待していませんでした。)
鮎川誠さんが出てきて、ギターをかき鳴らした瞬間から記憶が飛びました(笑)。気が付くと、缶ビールを投げ捨て最前列になだれこんでいました。相棒は、真ん中あたりで人の渦に巻き込まれていました(笑)
わたしにとって鮎川誠さんのギターサウンドは、いわゆる若手連中のギターと音圧が違うとおもうんです。
音圧って、ギターアンプのボリュームをフルにしても出ないものだとおもいます。物理的には、ギターのピッキング方法などによるものだったりするのかもしれませんが、ギターに対する熱情のようなものが音圧に出るんだとわたしは信じています(笑)。
まあ、間違いなく記憶が飛ぶほどのとんでもない音でした(笑)。
そんな鮎川誠さんが、ギターと同じくくらい愛していたシーナさん。「シーナは、ハートが大好きだったから、バレンタインが命日になった」と鮎川さんは語ったそうです。
そんなハードボイルドでロマンチックな鮎川さんが大好きです。
それから、上記の爆音バーのオーナーから聞いた話です。彼が、下北沢の行きつけの古着屋に行ったときに、犬の散歩をしている鮎川夫妻に偶然遭遇。
鮎川誠さんのデカさと、ステージ衣装とほとんど変わらないシーナさんの私服姿が強烈だったそうです。
きっとシーナさんは、ファンを大事にし、ファンを幻滅させたくないと、普段からステージそのままの私服だったんでしょうね。
シーナ&ロケッツの復活を望みます。きっとライブに行ったら、マコっちゃんの爆音ギターで、一瞬にして二十歳のころの自分にタイムスリップすると思います。