コーヒーについて①
わたしにとって、コーヒーとはちょっとだけ特別な意味をもっています。
仕事や家庭(発達障害の長男のことなど)で、悩んでいたわたしは、お医者さんに「うつ」と診断されました。
人と話をするのが、ほんとうにわずらわしく人間恐怖症になりました。新聞を読んでも、記事の内容が全く理解できないほど集中力が欠如していました。
というより、人にも物事にも、ひとつも興味を持てない人間になっていました。
そんなとき、ふと訪れた本屋さん。小説や雑誌を開いても、やはり何が書いているのかもわからない状態。もうだめだと焦る自分自身。
そして、なんとなく手にした雑誌は、コーヒーの特集をしていました。ページを開くと、そこには美しくもかわいらしいコーヒーケトルやエスプレッソマシンが。
時間の経つのを忘れて、その雑誌を読みふけっていた自分がいました。
<続く>